物語〜2〜
□合流
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≪冥(めい)、狭間(はざま)、鷹矢(たかや)、錬弐(れんに)視点≫
鷹矢さん、錬弐さんと合流したあたし達は、
二人の案内のもと樺鸞(からん)さんの軟禁されてる部屋へと進んでいた。
鷹「―――――――そこの通路を右に曲がれば、もうすぐだ………。」
狭「結構近くまで来たんだな!」
冥「………………。」
鷹矢さんの示す先を見てみても、騎士の姿は見当たらなかった。
それが逆にあたしの不安を煽り立てる――――……。
錬「………ちゅうても、軟禁している人の傍に騎士がいてへんのはおかしいわ……。
――――――最初はここにいて、暴れちょる累論(るいろん)達のとこにいったんか………。
それとも、罠か。」
冥「――――――…
………………どちらにしても、あまりいい予感はしないわね。」
狭「………―――――あいつ等が心配か?」
冥「…心配してないと言えば嘘になるわね。
場所が場所だし、ただでさえあの二人なら心配するのは当たり前じゃない。」
錬「なんや、方向音痴なんかいな?」
冥「典っ型的なね。
でも心配してもキリがないし、樺鸞さんを助けるほうに集中するわ。」
半分は自分に言い聞かせるように言って、首を軽く振った。
鷹「!」
狭「どうした?」
先を進んでいた鷹矢さんが、急に立ち止まる。
鷹「――――…誰か来るぞ……!」
「「「!!」」」
全員が一斉に武器を構える。
もうすぐ樺鸞さんのところに着くのに、いったい誰が――――……………!
向こうもこちらに気付いたのか、
さっきよりも足音が慎重になり武器を構える気配がした。
と、突然あたしたちに向かって刃が迫る!
一番先頭にいた鷹矢さんが、ランスで素早くそれを受け止めた!
鷹「――――――…何者だ。」
……………襲ってきた刃の形は、どこか見覚えがあるように思えた。
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