泣く子もだまる親衛隊

□賢い子も泣く
1ページ/6ページ

賢者。小さな頃、ぼくのあだ名は賢者でした。

それというのも、名前が藤沢賢といいまして、簡単に賢者とつけられたからでした。

小さな頃は拒否権なんてものはありません。

ぼくは周りの満場一致で賢者となったのです。

大きくなるにつれ、賢者と呼ぶものは減っていきました。ただの藤沢となり、今では親衛隊の副隊長に変わりました。不思議なものです。

ぼくは会長さまを愛していないのに。
隊長さまがいらっしゃらなかったら、こんなことにはならなかったでしょうね。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ