中編

□始まった今日
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ピピピピ
目覚まし時計が鳴る。その音で、私は目を覚ました。

「ん……」

ピッ
何とか目覚まし時計を止め、私は目を覚ました。

「ふわあ……」

まだ完全に目を覚ましてはいないのだろう。ふらつく体を動かしながら、私はカーテンを開ける。開けると、眩しい光が部屋に差し込んだ。今日は、雲一つない晴れだ。それにより、私は完全に目を覚ました。

「もう朝か……」

ふと頭を触ると、髪がボサボサなことに気づいた。そういえば、昨日ドライヤーもせずに即寝ちゃったんだっけ。私くせっ毛だから、ストレートに戻すの大変なんだよな。しかも、今日はいつもにましてくせっ毛が酷い気がするし。……いっそのこと、パーマにしてしまおうか。

なんてことを思いながら、私は携帯を手にした。画面を見ると、そこには"着信アリ3件"と表示されていた。誰だろう、なんてことを思いながら、私はふと右上に表示されている時間に目をやる。そこには、"12:30"とかかれていた。
……これはまさかの、寝坊なのでは……。




始まった今日




「……はあ」

さっきの寝坊騒動から一段落し、私はため息をつく。寝坊をしてしまうなんて、全く考えもしてなかった。それに、何故あの時に目覚ましがなったのだろう。確認すべく、目覚まし時計を見ると、針は6時をさしていた。……どうやら、壊れてしまったらしい。
でもよかった、今日が休日で。これが仕事の日だったら、もはや遅刻どころの騒ぎでは無くなってしまう。下手をすればクビだ。

「壊れるのが今日でよかった……そう、ポジティブに行こう」

そうは思うが、どうしても今日は運が悪いのではないか、と思ってしまう。くせっ毛酷かったし。
でも今日は、都会の祭があるのだ。だから運が悪い、なんて思っちゃいけないと、なんども呟いた。

「さて、ちょっと早いけど準備でも始めようかな」

それが、気を紛らわすのには最適だと、私は準備を始めた。








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