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□罪と蜜
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授業の開始を告げるチャイムが風紀委員室に響き渡る。

その空間にいるのは愁生と、媚薬のせいで息を荒らげ苦しそうにする夕月以外誰もいない。

夕月を近くのソファーに座るように促し、愁生は教室のドアに内側からカチャリと鍵を閉め完全に二人だけの空間をつくり出した後、夕月のもとへ近づく。
が……

「ぼ、僕に‥近寄らないで下さいっ」

今まさに夕月のいるソファーに向かっていたのだが、突然の夕月の申し出に一瞬驚き足を止めた。

「夕月?」

自らの両腕で肩を支え、荒い息と上気した頬に睫毛を涙で濡らしている夕月の姿に愁生の中で何かがプツリと切れた音がした。

「ぁ……すいません、ハァ、でもなん…かっ、体がおかしいんです、だから―――んっ」

そう言い終わらないうちに、愁生は夕月に近づき唐突に唇を奪っていた。

「んぅ…はぁ、愁生‥くん?」

「夕月、俺が楽にしてあげる」

「え……」

ソファーに夕月を押し倒し、驚いているのを余所にそのまま、今度は深く口づける。

「っん、ンぅ…っ」

口づけを解いた後も愁生はキスの余韻でぼーっとしている夕月のネクタイを引き抜き、徐々に制服をはだけさせていく。

「っ…愁生くん!なにをっ…」

ハッと気がついた夕月は脱がしにかかる愁生の手を退かそうと抵抗するが、邪魔だと言うように逆に両手を掴まれ落ちているネクタイで上にひとくくりにされてしまった。

「夕月のココ、辛そうだから俺が楽にしてあげるだけだよ」

ココと言って夕月の中心をスラックスの上からツーっと指で撫であげる。

「ああぁぁぁっ」

「それに、夕月にはちょっとお仕置きしなきゃね。俺以外の奴と親しくした罰だよ」

「ハァハァ…えっ‥今なんて……」

妖艶に笑い、小さく夕月に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で囁いた後、さっき取り上げた媚薬入りチョコを箱から一粒取り、口に入れまた口づけると同時にそれを夕月に口移した。

「ふぁ…んっ、ぁ…しゅ、せ…くんっ、」

口に入ってきたチョコを飲み込むと、即効性のあるそれは夕月の中で溶け全身にまわる。

「んぁ…ハァハァ、このチョコ…なんかっ、変です…はぁ、ん」

媚薬を増やされたせいでさっきよりも一段と淫らになって喘ぐ夕月。

「安心して、夕月。俺だけしか見れないようにしてやるさ…」

耳元でそっと囁いてやればフルリと体を震わせ、その目は愁生を誘っているようにしか見えなかった。

夕月のスラックスを下着ごと脱がせ、すでに反応しているそれを強弱をつけて、巧みな指づかいで追い上げていく。

「や…っあ、あぁ……っ」

媚薬の力も手伝ってだろう、あっけなく夕月は欲望を吐き出すが、それはまたすぐに立ち上がりつつあった。

だが、あえてそこには触れずシャツ一枚のあらわな胸でツンと尖った二つの飾りの一方に舌を這わせる。
ピチャピチャとシンとした教室に響くようにわざと音をたて、耳からも夕月を犯す。

「ぁん、あっ、んぅ……っはぁ…やぁぁ」

わざと片方だけにしか刺激を与えてやらずにいると、もう片方もとねだるように身をよじらせる夕月の理性はとっくにどこかにいっているようだ。
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