Novel★short

□コトバにしてみれば
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時々どうしようもなく思うんだ。

僕なんかでいいのかな…って。








今日はルカが迎えに来てくれる日だ。

それを確認しているとなんだか顔が赤くなっていることに自分でも気づくぐらい胸が高鳴る。
初めて送り迎えをしてもらっていたときとはまた別の意味で緊張していた。

だってそれは、つい先日ルカが僕に思いを告げてくれて、恥ずかしながらもこっくりとうなづいて、はれて恋人同士になったばかりだから。

出会った頃のような主従関係じゃなくて今みたいな関係がただ嬉しくて、ずっと続けばいいなぁとも思う。


でも最近はそれが不安にもなってきているかな。





下校時間になり、足早に彼が待っているであろう校門へと向かう。

案の定校門にはその場に合わないような高級車が一台とまっており、夕月の姿を見つけたのかドアが開いた。

「ル、―――カ……」

(あ……やっぱり今日もだよね、)

ルカが車から出たとたんに下校中の女子生徒たちが黄色い歓声をあげながらいつものように取り囲んでいるのが見え、名前を呼ぶのを躊躇ってしまう。

中にはルカを待ち構えていたかのように、プレゼントや手紙を渡そうとしている女子もいることが遠目からでも分かった。

それを見る度にズキリと胸が痛んで、仕方ないことだとは思うがなかなか慣れることができない。

(やっぱりルカには男の僕なんかより綺麗な女の人とかが合うんだよね。
せっかく綺麗でかっこいいのに相手が僕じゃもったいないよ…)





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