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□ONLY LOVE…1st season…*優しくって少しバカ…*
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*優しくって少しバカ…*
【masaki】
今日は学校のあと…仕事で…
遅くなったから…腹へったなぁ…
なんて思いながら…
家の前まで帰ってきたら…
バタン…!!
玄関のドアが開いて…
美香ちゃんがスゴイ勢いで飛び出してきた…
相『あ…♪ただいま〜♪』
って言い終わらないうちに…
走っていったんだけど…
泣いてる…?
何で…?
そしたら…勝手に体が反応して…
そのまま向きをかえて…美香ちゃんのあとを追いかけけてた…
オレ…足には自信アリだから…
相『待って…!』
すぐに追いついた…
相『大丈夫?どうかした…?』
美『何でもないから…グスッ…私にかまわないで…グスッ…離して…』
相『何にもなくない!!じゃあ何で泣いてんの?』
オレは美香ちゃんの両手をギュッと握ったまま…
美香ちゃんの言葉を待った…
美『誰も悪くないし…どうしようもない…それはわかってるんだけど…』
相『…うん』
だいたい…何の話してるかは分かる…
オレは美香ちゃんの事…
ずっと見てたから…
美『分かってたのに…分かってた事なのに…辛くて…苦しいよ…』
…わかるよ。
…オレ、そのキモチ…。
ゆっくり…
コワレモノを扱うみたいに…
美香ちゃんを抱きしめる…
相『オレさ…こんな時、気の利いた言葉も思いつかないから言えないし…ゴメンね。でも…ずっと美香ちゃんの味方だから♪』
美香ちゃんは…
オレの腕の中で…しばらく泣いてて…
泣きつかれたのか…
オレに抱きしめられたまま…
ボンヤリしてた…
相『大丈夫…?そろそろ帰る?』
話しかけたけど…
返事なし…(-.-;)
オレ的には嬉しいけど…
ドキドキ…してるのバレちゃうかな…
そんな事を思ってたら…
美香ちゃんが…ポツリと…
呟いた…
美『…帰りたくない。』
相『…(-.-;)』
今…何て言いました…?