Novel Middle
□ONLY LOVE…1st season…*できるだけ…*
1ページ/6ページ
*できるだけ…*
【yukari】
家の中のフンイキが…
何だか…前とは変わってきてる…
典ちゃんとにの…
美香ちゃんと翔くん…
相葉ちゃんも…
それぞれの思いが交錯するから…
ホンネの部分が曖昧で…
私にはどうなってるのかサッパリ…わからなくなってた…
私自身も…
潤くんの傍にいながら…
彼女の存在があるから、いま以上…
踏み込めないカンジで…
頭ではわかってるのに…
やりきれないキモチでいっぱいだった…
傍にいるのに…キモチを押し込めることは…
私が思っていた以上に…
ツライことだった…
由『ただいま〜。』
学校から帰ったら…
大『おかえり…♪』
リビングでテレビを見てた大ちゃんがにっこり笑って…
私に手招きしてる…
由『なぁに…?』
大『思ってたんだけどさ…由香里、最近…元気ない?』
由『え…?そんなこと…ないよ…』
フニャっと笑って…
大『そんなこと…あるよ?由香里はウソつけないから…わかっちゃう♪』
由『…ウソじゃないよ。大丈夫だし…』
大『大丈夫だったら…そんな顔してないよ。』
由『…。』
大『オレじゃ…頼りないか…』
由『ちが…違うから!そんなんじゃなくて…』
私は…思いきって、大ちゃんに…
私のキモチと…今のやりきれないキモチを全部話した…
大『そっかぁ…。近くにいるのに切ないね…』
由『だけど…わかってたことだし。私がスキになっちゃったから…』
大ちゃんはちょっと…苦笑いをして…
大『何もできないけどさ…つらくて、だれかに話聞いてほしい時とか…オレ聞くよ…ねっ?』
由『うん…ありがと…』
私のおかれてる状況が…特にどうにかなるわけじゃないけど…
大ちゃんが…私を気遣ってくれたのが…
素直に嬉しかった…
大『ただ…自分のキモチには正直でいてほしいな…』
由『うん…』
にっこり笑って…大ちゃんが…
私に指切りするように手を伸ばした…
大『ツライ時は…オレに頼ること!!ひとりで抱えこまない!!…約束しよ♪』
私もにっこり笑って…
指切りをして…
由『…うん。』
頷いた…
そして…
どんなにつらくなっても…
自分のキモチには…正直でいたいって思った…