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□ONLY LOVE…2nd season…*Don't stop…*
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【kazunari】
典『はい…もしもし?』
電話から聞こえた声に…
嬉しくなる…
に『何…?あの業務連絡みたいなメール…』
典『えっ…?あ…ごめんね、遅くなって。』
に『今…家?』
何か…
どうでもいい事ばっかり聞いてるな…オレ。
典『うん…あれからすぐに帰ったから。にのは…?その…彼女は大丈夫なの?』
店であったモデルを…
彼女だと思ってるみたいで…
に『あれ…違うから。オレ、彼女とかいないし。』
典『えっ…?あ…そう。』
…………沈黙……。
に『明日は仕事…?』
典『あ…うん。仕事だよ。だけど、週末は休みで…美香ちゃん達と会うの♪こないだ会ってから…なかなか会えなくて。』
に『へぇ…。潤くんが由香里ちゃんと焼肉いったり、相葉さんも美香ちゃんとメシ行ったりしてるみたいだよ…また聞いてみて?』
典『そうなの?何か…またあの頃に戻ったみたいだね♪行動する相手が一緒で…』
何気ない典子の言葉に…
に『オレ達は…?ムリかな…。やっぱり…』
自分でもびっくりするような言葉が口から出てた…
典『…。』
黙ってしまった典子…
に『ゴメン、冗談だから…典子。びっくりさせちゃったね…』
典『…わかってるから。平気…』
典子の反応に…
何だか一人で落ち込んだ…
に『時々…電話してもいい?』
また…典子を困らせるような…
何いっちゃってんだろう…
典『…うん。いいよ。私もにのの声…時々聞きたいから…』
急に…
心拍数が上がるのを感じた…
に『そんな事言われたら…ドキドキしちゃうでしょ♪』
動揺したのを…悟られたくなくて…
照れ隠しにそう言うと…
典『私だって…今ドキドキしてるよ?』
ますます上がる心拍数…
に『典子も…オレの言う事、かわすのが上手くなったね。』
典『…そうかも♪じゃ…おやすみ。仕事頑張ってね。』
に『うん…またね。』
電話を切ったあとも…
しばらくケータイを見つめる…
やっぱり…
ダメみたい…
もう…気づいちゃったから…
オレは…
典子じゃなきゃ…ダメなんだ…
みんなで会った時から…
ホントはわかってた…
だけど…
また…典子を傷つけてしまうんじゃないか…
ボンヤリとケータイを見つめながら…
深いため息をついた…