銀魂小説
□神楽ちゃんはうちの子
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プルルルル――
「ん………」
電話音に目を覚ます。
ふと時計に目をやると、時刻は夜7時。
いくらなんでも寝過ぎたと思いながら電話を手に取ると、少し落ち込んだ様子の神楽だった。
「銀ちゃん……?」
外はもう真っ暗。
なのに帰って来ない神楽を少し叱る。
「遅くならないようにって……言わなかったけ?」
そう言うと神楽は「ごめんなさい」と呟く。
「それでなに?お泊りなら認めないよ」
相手は沖田君だもの。
それだけは許せません。
「……………ったアル」
「は?」
神楽の言葉に首を傾げる。
「……迷ったアル」
迷ったって……どんだけ浮かれてたんだ?
沖田君といると場所も分からなくなっちゃうの?
「沖田君は?側にいないの?」
「………喧嘩したアル。…それで…ひたすら走ってたら…道分からなくなったネ」
あー、そういうことですか。
浮かれてた訳じゃないのね。
そんなことで少し安心した俺は、ブンブンと首を横に振る。