銀魂小説
□大人にならないで
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「銀ちゃん、銀ちゃん」
今日も無邪気に俺を呼ぶ声が聞こえる。
「銀ちゃん。朝アルよ」
いつもの時間、いつものセリフで俺を起こしに来るのは神楽。
「…………起きないアルか?」
つい意地悪がしたくなって、俺は布団の中でほくそ笑む。
しかし次の瞬間、神楽は俺の上にドンッと飛び乗ってきて布団をはがした。
「起きるアル!朝ご飯…今日は銀ちゃんの番ネ!早く飯食いたいアル!」
そう言う神楽は本当にお腹が空いているようで、ギューギューとお腹から音がしていた。
「分かったよ。作る、作る」
渋々起き上がった俺は神楽に言われるがまま、朝食の準備を始めた。