いちごぱふぇ

□出会いや不運はいつも突然
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江戸の街を歩く、3人の男女。




「ひーふーみー……ほーっ!また随分とたくさん入ってんじゃないの♪」




封筒からお金を半分出し、いやらしく数えてみせるのは『万屋銀ちゃん』の主、坂田銀時。




「やりましたね!これでしばらくは安心して暮らせそうです」




そう言いながら家計簿を見つめるのは、その万屋で働く眼鏡をかけた男、志村新八。




「どーでもいいけど腹減ったネ。なんか食いたいアル」




ぐぅっと鳴ったお腹を押さえるのは、チャイナ服姿の女の子は元気いっぱいの少女、神楽。





3人は何でも屋さん、通称『万屋銀ちゃん』で働く個性豊かなメンバーだ。






「そーだな。腹減ったし。……あ。そういやぁ最近、この辺に新しいファミレス出来たらしいぞ。行くか?」



銀時の提案に神楽の顔はパァっと明るくなる。



「そのレストランご飯ですよあるアルカ!?ご飯ですよたくさん食べれるアルカ!?」



「知らねぇよ。新しく出来たって言ってんだろ。大盛りパフェはあるらしいけど」



「なんでパフェ情報だけ持ってるんだよ。でもたまには違う店に行くのもいいかもしれませんね」



新八は万屋の家計簿をしまいながら言う。



「よぉーし。んじゃ行くぞぉ!パフェ食うぞー」



「キャホォっ!!飯、飯ーっ」



「あぁっ!神楽ちゃん!走ったら危ないよぉー!」



走り出す神楽を追い掛ける新八。



その背中を見ながら大きくあくびをし、3人は新しくオープンしたファミレスに向かった。










これが、君との出会いになるとは知らずに。


 
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