いちごぱふぇ

□ライバルになるのは常に同じ人
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「じゃぁ神楽ちゃん。チョコレートを湯煎で溶かしましょう」



「湯煎?何アルカそれ?」






神楽と名無が和気あいあいと生チョコ作りを進める中、新八、銀時はそっとキッチンを覗いていた。







「なんだか急に…万屋に華が出てきた気がします」




新八はそう言いながら、神楽と名無の後ろ姿を見つめる。




「神楽ちゃんもやっぱり女の子ですね」




独り言のようにブツブツと呟く新八に対して、銀時は鼻をクンクンさせながら溢れてきそうなよだれを抑えていた。





「チョコ……今年はひとつ手に入れたな」




銀時の言葉に新八は「えっ」と声を漏らす。




「だってよー考えてもみろ?俺達、わざわざ台所貸してんだぜ?『これ……台所使わせてもらったお礼です…//』とか言ってくれるんじゃね?」





銀時の考えに新八は「確かに」と呟く。





どんだけチョコレート欲しいんだとツッコミたくなるが、これはもう男の性だ。

仕方がない。





「やりましたね、銀さんっ!これでチョコ獲得ですよっ」




喜ぶ新八を横に、銀時は台所を見つめる。




「それにしてもよぉ、ぱっつぁん」




銀時は台所を指差す。


新八が銀時の指差した方向を見ると、これでもかと盛られている、山積みになった板チョコレートがあった。



 
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