いちごぱふぇ
□人生の大半は妄想と想像が占めている
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俺が恋?
そんなんありえねーよ。
だって………アレだもの。
ドキドキとかってさ、
別に男なら誰にでもあるだろ?
たまたま気になる女の子と
手が触れちゃった〜//
みたいなさ。
だから………ないよ。
これはない。
恋とか愛とか無縁の人間だし。
それに俺ァ結野アナ一筋だし。
………………うん。
ないないないない。
「銀時さん!何ぼぉ〜っとしてるんですか?早くこれ運んで下さい!」
ハッと我に返った銀時の目の前には、料理皿を持った名無の姿があった。
「いらっしゃいませ〜。こちらでお待ちくださいね」
「名無姉、銀ちゃん、新八ぃ!21卓空いたアルヨ」
新八、神楽もこの糞がつくほど忙しいお昼の時間を必死に働いていた。
「あ、あぁ。悪りぃ。すぐ運ぶよ」
名無から料理皿を貰い、ホールへ出る。
「はい、お待たせ致しましたぁ。和風ハンバーグと彩り海鮮丼になりまぁす」
100%の作り笑顔(自然体に笑えない銀時のために名無が教えた)で接客をする銀時。
その様子を見て、新八、神楽は何度も吹き出しそうになっている。
そのたびに銀時は新八と神楽の頭をポカリと叩いていた。