いちごぱふぇ

□出会いや不運はいつも突然
2ページ/13ページ

 


―――――
―――――――――




「いらっしゃいませ!3名様ですね」




新しくオープンした店の名前は
『大江戸とらんす』。



オープンしたばかりの店は、やはり人の出入りが多い。



銀時たちも15分ほど待ってようやく店に入ることが出来た。










「あーっ!やっとパフェが食える」



ドカッと椅子に座る銀時。
銀時の向かい側に新八と神楽も腰を下ろす。



「ご飯ですよあるアルカ?」



メニューを広げる新八の横で、ご飯ですよを探す神楽。



「大丈夫。ご飯ですよあるから。銀さんは何食べるんですか?」



キャホイと喜ぶ神楽を抑えながら、銀時にメニューを渡す新八。



銀時は受け取ったメニューの最後のページを開くと、「これ」っと指差した。




「はぁっ!?ホントに大盛りいちごパフェ頼むんですかっ?すごい量ですよ、これ」




新八がメニューに載っている写真を見ながら言うと銀時は人差し指を立て、左右に揺らす。




「チッ…チッ…チッ。甘いぜぇ、ぱっつぁん。写真に写ってるのは見せかけなんだよ。実際はもうちっと小さいの」




キラキラした瞳はまるで少年のよう。

普段は死んだ魚のような目をしているのに、甘いものを食べる時はキラめいている。

そんな銀時を血糖値が高めとはいえ、新八は止めることが出来なかった。




 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ