いちごぱふぇ
□貰えないものは仕方ない
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((哀れネ。可哀相アル))
子供の神楽に同情されているとも知らず、銀時と新八は貧乏揺すりをしたり、指で机をカチカチと鳴らしていた。
((…………ウザいネ))
いい加減イライラしている神楽は定春の首にリールを付け立ち上がる。
「私、定春の散歩に行って来るネ。あとお前ら。かなりウザいアル。素直になれヨ」
「「……………」」
ピシャッとリビングの扉を閉めると、バレンタインで浮かれる江戸の街へ出て行った。
「銀さん……」
「なんだ?」
「僕……チョコ欲しいです」
「…………俺もだ」
そんな2人の言葉は虚しく万屋に響いていた。