いちごぱふぇ

□ライバルになるのは常に同じ人
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「あの……名無だっけ?……どんだけの量のチョコ作ろうとしてんだ?」




新八は板チョコの山を見つめながら答える。




「きっとアレですよ。『友チョコ』とかいうやつですよ。近年の日本では本命にあげるチョコレートより友達にあげる、友チョコの方が増加してるって聞きますし…」





新八の言葉に銀時は眉をひそめた。





「友チョコだぁ?んな風習が出来ちまうから俺達みたいなのにチョコ回ってこねぇんだろうが、コノヤロー」




「まったくです」と呟く新八。


正直違うと思っていても、誰も二人には言えないだろう。






「名無姉。なんでこんなに板チョコあるアルカ?最近流行ってる友チョコアルカ?」




神楽も名無の買った大量のチョコレートを見て疑問に思ったのだろう。



名無は微笑みながら頷く。




「そうだよー。近所のおばさんでしょぉ?団子屋さんのおじさんにー、真選組の皆さんとー………」




「「し、真選組!!?」」




「え?」




思わず声を張り上げてしまった新八と銀時の声に振り向く名無と神楽。





 
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