いちごぱふぇ
□笑顔の裏にはわけがある
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ホールとキッチンの間には、料理をキッチンからホールに渡す空間がある。
それなりに広いその空間に名無は3人を案内した。
「まずは役割分担するね」
名無は中谷から預かったであろう、何か書いてある紙を持っている。
「まずは新八くん!」
ビシッと新八を指差す。
新八は思わず背筋を伸ばした。
「新八くんは主に、入ってきたお客様の案内をしてもらいます。人数に合わせて空いてる席に案内してあげてね」
名無の言葉に「はい」と返事をする新八。
「詳しくはあとで教えるね。次は……神楽ちゃん!」
「どーんとこいアル!!」
どっしりと構える神楽には、料理を食べ終わった後の片付けを頼む。
神楽は「まかせるネ!」と胸をドンッと叩く。
「最後は銀時さんね」
名無は銀時を見つめる。
そんな視線にドキッとした銀時は、分からないこの感情と闘っていた。
何故……こんなにドキドキするのかと。