いちごぱふぇ

□人生の大半は妄想と想像が占めている
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「店長ぉ。10卓さん料理まだですかぁ?」



「もう少しで出来るって伝えてー」




名無もファミレス内を忙しそうに駆け回る。




しかし目に留まるところは、やはり銀時たちとは格が違う。




ドリンクバーのやり方が分からないお年寄りがいたら、すぐに手を差し出す。



子供が店内を走り回って危ないのも、それとなく笑顔で伝える。



銀時が注意をしても聞きもしない子供は名無が言うとすんなり席に着くのだ。







((名無マジック………))







そんな風に思いながら仕事をしていた銀時の、トランシーバー型耳掛けマイクに新八の「げっ」という声が入った。







「ぱっつぁん。どーした?」






銀時の声が届いたのか、数秒遅れて新八の返事が返ってきた。






「沖田さんが……21卓に座りました…」






「沖田くんが?」






全員に届くマイクをしているため、名無や神楽にもその情報が伝わった。




4人共それぞれの位置から一斉に21卓を見る。





 
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