黒蝶の姫
銀魂長編作品
―黒蝶の姫―
鉛色
の空と対照的に、
地面は艶やかな
赤
色。
辺りを見渡す。
そこには私しか立っていなかった。
今日も…
友を守れず、仲間を守れず、
また身体が
血
に染まった。
身体だけじゃない。
己の魂をも……戦は
赤く
染め上げる。
貴方の『
赤
』だけは見たくなくて、
貴方が『
赤
』を纏っている姿を見たくなくて
私は逃げたんだ。
戦からも、仲間からも、友からも、
貴方からも……………
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