思いつくままの妄想小説2

□2人の愛ランド
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「それにしてもリボーンから聞いてはいたが山本がこれほどとはな。
ビーチのヤロー共が色めき立ってたぜ」
「・・・」

俺の機嫌の降下の原因はソコなんだよ!バカヤロウ!!



ホテルに付いた早々、リボーンさんの言葉で言うならば、「花」にされた俺達。

恐らく最初からそのつもりだったのだろう。
既に用意されていた女物の着替えと水着。

無理矢理それに着替えさせられた俺は、その上からきっちりとパーカーとハーフパンツを着ている。

それに引き替え、

何の躊躇いもなく渡されたビキニを着て、そのまま走り出したアイツは、
「頼むから上に何か着てくれ」と真っ赤になった十代目に泣きつかれていた。

以前見たままのダイナマイトボディ。
動くたびに揺れるその大きな胸。
俺だって普通よりは大きい(らしい)が、アイツに比べると貧弱に見える。

何でこんなトコでまでアイツにコンプレックス感じさせられてんだよ!


「・・・で?その本人は?」
「アイス買うってツナと走ってったぜ?」
「おい!大丈夫かよ!」

あの状態で、オマケに言葉も通じないクセに。

「大丈夫だって。ロマーリオも一緒だから」

なるほど。
あんな厳つい奴が一緒なら声を掛けてくる奴も減るだろう。

思わずホッとしたが、ふと気付く。
何で俺がアイツの心配なんか!
い、いや!俺が心配したのは十代目であって、アイツなんかじゃない!


「ごっくでらぁ!」

両手にアイスを持って嬉しそうに駆けてくるアイツは、姿は変わっててもやっぱり山本なのだけど。
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