思いつくままの妄想小説2

□Dr.シャマルに任せたら
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部屋に戻り、早速開けてみると、入っていたのは何冊かの本と、小さな箱がいくつか。
一応、「返せ」と言われるかもと思い、そっと取り出した・・・ところで、固まってしまった。


「ちょっ、オッサン。コレどーしろっていうんだよ!」

入っていたのは一番一般的であろう避妊具の箱とローション。
入っていた本は「美少年のオトし方」その他諸々。

・・・参考にしろっいってたっけ、そう言えば。
面白がっているのかもしれないが、一応好意として受け取っておくことにした。


パラパラと捲ってみると、かなり詳しく載っている。
確かに女の子とのやり方と一緒だな。
ふっと、自分が獄寺にそれをしているところを想像してみた。

・・・嫌悪感が湧かない所がすげぇかも。
他の奴ら(例えばツナとか)考えただけで鳥肌モンなのに。

「やっぱり俺って獄寺のこと好きなのなー」

自分の気持ちを再認識し、もう一度本に目を通すことにした。

一通り読み終わり、やり方も把握した。
・・男同士って、結構大変なんだな。
恐らく獄寺にかなりの負担を強いてしまうことになるだろう。
なるべくその負担を少なくするため、イメージトレーニングなんかもしてみた。



週間予報では今度の金曜日から土曜にかけて雨だった。
雨になれば、部活は休み。
さりげなく聞いてみたけど、獄寺は予定がないと言っていた。

・・・チャンスは、一度きり。
金曜日の夕方からが勝負。

吉と出るか、凶と出るか。
自分の強運に賭けてみよう。

とその前に。


『はい、沢田です』
「あ、ツナ?今獄寺いる?」
『獄寺君?ううん。今日は来てないよ』
「良かった。ちょっと相談したい事があってさ。今からお前ん家行っていい?」
『相談?俺は全然構わないけど。俺なんかで大丈夫?』
「ツナじゃなきゃダメなんだ。悪いな。ちょっとお邪魔するな」
『うん。待ってるね』

コレでよし。
後は・・・
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