思いつくままの妄想小説2
□だぶる?でぇと
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「じょ、冗談じゃねぇ。そんなことまでして行きたくねぇよ!」
「お願いします、獄寺さん!ハル、どーしてもツナさんとデートしたいんです!」
「そ、そんなこと言われても」
「絶対絶対ダメですか?1日だけでいいんです。ハル、ツナさんと遊園地行くの夢だったんです」
ウルウルとした瞳で必死に懇願されて獄寺が無下に出来るわけがない。
いつもはケンカばっかりしているけど、獄寺はハルのことが結構気に入っているハズ。
ハルの気持ちを知ってるからこそ、こんな時くらいは・・・とも思う。
「あ、それに確か世界のスウィーツを集めたケーキバイキングもやってるハズですよ!」
バレンタインですから。
と、恐らく獄寺にとってはトドメの一言。
「・・・マジ?」
「はいっ!女の子ならどんだけ食べてもはしゃいでも平気ですよね!
そこで世界のいろんなチョコレートも売ってるそうですし。イタリアのも有るんじゃないですか?」
「・・・」
・・・わー、すっげぇ殺し文句。
多分、落ちたな。これで。
「・・・嘘だったら只じゃおかねぇからな」
「きゃーっありがとうございます、獄寺さん!」
泣いたカラスが何とやら。
ハルは嬉々として11日のことを取り仕切り始めた。
3組目は期待に目を輝かせているランボとイーピン。
小僧は元々無料だし。
あんまりいつもと変わらねぇな。
待ち合わせ時間を決めると大きく手を振って帰っていた。
そしてツナの家からの帰り道。
「久しぶりだよなー隼人ちゃんとのデートv明日服買いに行こうか?」
「キモイ言い方すんなっ!誰が隼人ちゃんだ!!
チっしょうがねぇ、服はテメェが選べよな」
「もちろん♪」
と言うわけで9日もデートの約束を取り付けた。