思いつくままの妄想小説

□がぁるず☆ぱにっく 1
2ページ/6ページ

「・・ぅん・・・」
「獄寺君!気が付いた!?」

十代目?
ぼんやりとした意識がその声で急上昇した。
あわてて起きあがろうとすると
「あ、ダメだよ、寝てなくちゃ。今、お医者さん来るから」

経緯が経緯だけに一応ボンゴレの医療スタッフを呼んで下さったらしい。
俺が飲んだ薬って、そんなにヤバイのか?


「一応、山本にも知らせておいたぞ」
・・・正直、ソイツだけには知らせて欲しくなかったです。リボーンさん。

「恋人の一大事だからな。知らせてやるべきだろう?」
「なっ!?」
思わず叫んでしまった。なんでばれてる?

リボーンさんはニヤリと笑って、
「知られてないとでも思っていたのか?ちなみにツナも知ってるぞ」
じゅ、十代目まで?うそだろー!?
あわてて十代目の方を振り返ると、ばつの悪そうな顔で苦笑いをしていた。

「山本にいろいろ相談されてさぁ。俺も京子ちゃんのことで世話になったから」
あの馬鹿!フツーだったら軽蔑されかねねぇだろうが!


言葉も出ないほどに驚いている俺を気の毒に思ったのか、
「そりゃ正直、最初は驚いたけどさ、2人が凄く自然だったしね。俺も応援してるから」
といって下さった。



あの野郎、後で絶対殴ってやる!


その時、どたばたと階段を駆け上がる音がした。
嫌な予感。

「獄寺ぁ!無事かぁぁぁ!?」
・・・・やっぱり。ユニフォーム姿のままの山本だった。

「や、山本?試合中だったの?」
「練習試合。獄寺が倒れたって聞いたから、抜けさせて貰った」
汗だくで、息を切らせている。

「獄寺!またケンカしたんじゃないだろうな?!ケガは?!どっか痛いとこあるか?」
・・・リボーンさん、一体コイツになんて言ったんですか?

「ねーよ!つか、別にケンカじゃねぇ!試合戻れ!」
「よかったぁ〜」

安心したのか、いきなり抱きついてきやがった。
この野郎!十代目の目の前だぞ!

「はなせ!この馬鹿!!・・・?」
いつもなら殴ったって離しゃしないのに、今日にかぎって怪訝な顔をしながらも、すぐに離れた。

「どうした?」
人の質問には答えず、まじまじと人の胸の当たりを凝視している。

「おい!山本?!」
少しいらついて、怒鳴ってやると
「いや、あのさ、その胸、どうした?」
「胸?胸がなんだって?」

そういえば、なんかTシャツが盛り上がっているような...?
恐る恐る触れてみると柔らかい感触。。
嫌な予感がして、Tシャツの中をのぞき込んでみると、本来男の俺には無いはずの膨らみがあり。

まさかと思って、下にも触ってみると、逆に有るはずのモノが無かった。


「なんだこりゃー!!!」
信じられない事実に、パニックになった俺の叫び声が、十代目のお宅に響き渡った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ