思いつくままの妄想小説

□がぁるず☆ぱにっく 1
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いつの間にか着いていた医者に事情を話すと、あわてて施設の整った病院に連れて行かれた。

そこで脳波やら、レントゲンやら様々な検査を受けて。
応接室のような部屋で、俺達は結果を待つことになった。



「待たせたな」
リボーンさんが来るのは分かるけど、なんで跳ね馬が一緒なんだ!

「リボーンが持っていた薬はある製薬会社に頼んで研究開発していたモノでな。俺達も関係者なんだ」
「で、検査結果は!?ちゃんと元に戻れるんだろーな!」
こんな姿じゃ、右腕になんかなれねーじゃねーか!

「まぁ待て、まず、検査結果だが、問題なく完璧に女性体になってるそうだ」
「いや、ディーノさん、女の子になってる自体で、すでに問題だらけですから!」
跳ね馬の言葉に、十代目が当然のツッコミを入れている。

「良かったな、獄寺。これで山本の子供を産めるぞ」
「産みませんから!」
とんでもないことを言い出すリボーンさんについ、怒鳴り返してしまった。
だいたい、俺達はまだそんな関係になっていない。

「もともとこれは試作品だったから。とりあえず、薬の成分をもう一度調べて貰っている。
幸い、今は夏休み中だしな。もう少し時間をくれ」
「・・・なるべく早くしてくれ」
それだけ言うのが精一杯だった。



今はどうすることもできないので、家に帰ることになった。
「何があるか分からないから、出来れば今日は誰かと一緒にいた方がいい。俺のホテルに来るか?」
「そうd」
「大丈夫っすよ。俺、居ますから」
病院から今まで一言も口を利かなかった山本が、俺の言葉を遮るように言い出した。
「そうか?なら何かあったら連絡よこせ。夜中でも構わないから」
とディーノが携帯Noを書いたメモを山本に渡す。
「分かりました」

おい、当事者を無視して話を進めるな!
とはいえ、やけに機嫌の悪そうなコイツに何も言えず。

「獄寺君、気を落とさないでね」
「はい、大丈夫ですよ。十代目こそお気をつけて」

十代目に挨拶をしていると
「おい、いくぞ」
といきなり腕を引っ張られた。
「えっ?おい、待てよ、ひっぱるなって!」

何も言わずにずんずん歩いていく山本にひどく不安になった。
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