思いつくままの妄想小説

□がぁるず☆ぱにっく 1
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何となくイイムードになりかけた時、

「あ〜悪い獄寺、ちょっと離れて」
そう言って、腕を放した。

ばつの悪そうな顔で、様子がおかしい。
「?どうし..!?」

明らかな反応を見せている下半身に思わず殴りつけてしまった。
「何勃たせてんだよ!このスケベ野郎!」
「し、しょうがないだろ!獄寺から抱きついてくるなんて、初めてなんだし。
大体、好きな子が腕の中にいて、反応しない訳無いじゃんか!」
「逆ギレかよ!」
全くこいつは・・・。



「とりあえず、着替え持って。俺んちに行こ?」
「え、なんで?親父さん驚くだろうし、俺んちでイイじゃん」
第一、こんなカッコでなるべく人に会いたくない。
知り合いだったらなおさらだ。
「俺、理性保たせる自信ないけど、それでもイイ?」
「いいわけあるかーっ!」
今までで一番赤くなったであろう顔をごまかすために思いっ切り殴ってやった。



「ちわーっす」
「おお、隼人君、いらっしゃい」
「親父、今日獄寺泊まるから」
「そうか、そうか。お構いは出来ねぇがゆっくりしてってくんな」
「お世話になります」

なんの疑問も保たずに親父さんが答えた。
まぁ、たいして変わってねえし。
歩くたびに胸が揺れて気持ちが悪りぃから、サラシで巻いて押さえている。

一応、家でシャワーは浴びたけど、この現実を直視したくなかったから電気はつけなかった。
・・・こんなコトをしても無駄なんだろうけど。

落ち着きたくて、煙草を取り出すと口にくわえて火を付けた。
煙を吸い込もうと思った瞬間、山本の手が伸び、煙草を奪っていった。
「なにすんだよ!」
「女の子の間は煙草禁止!丈夫な赤ちゃん産めなくなったら困るだろ?」
「誰が産むか!すぐ戻るんだから関係ねぇだろ!」
「安心しろ。もし男に戻れなくっても、俺がヨメにもらうからw」
「縁起でもないこと言うなぁー!!」

ぎゃーぎゃーと言い争って、その日はそれ以上何事もなく過ぎていった。
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