思いつくままの妄想小説

□浜辺のMermaid 2
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そして、翌日。

笹川に知られるのはイヤだという十代目のお言葉で
俺達以外は、市内観光と買い物に出かけた。

大体、あいつらを差し置いてミスコンに出るなんて知られたら、何を言われるか分かったもんじゃない。


とりあえず、バイキング形式の朝食を取った。
山本は、というと皿にめいっぱいの食い物を乗せている。

・・・見ただけで腹一杯になりそうだ。

「あれ?獄寺それだけ?」
「・・・ミスコン、終わったら食う」

これからのことを、考えただけで食欲が無くなる。
無理矢理詰め込んで、部屋で着替える事にした。



ビーチには、簡単な特設舞台が出来ていて、かなりの人数が集まっていた。

「山本、獄寺、コッチだ」
ディーノに呼ばれ、そちらの方へ行く。

「ほら、おまえらもさっさと行って来い」
「俺、名前どうしたらいいんだ?」
「そのままでいいだろ?」
「隼人..かよ」
「いいんじゃね?ここの管理人だって"みこと"だしな」
「なんだそりゃ?」


ま、ここで知り合いに会うことはないだろうし、会ったとしても俺だとは思わないだろう。

仕方なく受付に行って、そのまま本名で書くことにした。
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