思いつくままの妄想小説
□浜辺のMermaid 2
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(当たり前なのだが)女だらけの中、妙に落ち着かない気分になる。
「ねぇねぇ、さっきミスタービーチにエントリーしていた男の子、可愛かったね」
「あぁ、エントリーNO.8の子でしょ?
私、どっちかというと、一緒にいた金髪の人の方が好みだったけど?」
金髪のヤツと一緒ってことはディーノと山本か?
思わず、耳を傾けた。
「あの子、まだ中学生みたいよ」
「えーっ可愛いv摘んじゃおっかな?」
「またぁ。でも、後で声かけてみよっか?」
「あっちの子も狙ってたみたいだから、早くしないとね」
「優勝すればキスできるからチャンスかもv」
・・・何かむかついてきた。言いたいこといいやがって。
いい年した女が中坊に手ぇ出すなっての!犯罪だろーが!
「時間でーす!おひとりずつお願いします」
いよいよ始まった。
舞台に並ばされる。
こんなに大勢の前に出る事なんて、久しぶりだ...。
子供の頃の嫌な思い出がよみがえる。
優勝しなければ..という、思いがあって変に緊張してしまう。
「...ごくでら」
ふと、俺を呼ぶ声に気づいた。