思いつくままの妄想小説

□学園ハニー 2
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夏休み中に現れた不躾な男の出現により、獄寺の感情は乱れっぱなしだった。

"跡取りは男"と欲した父親により、女として生まれながら男として育てられた獄寺だから、
今まで胸の大きさなど気にしたことはなかったのに。
気になってみてみると、確かに回りの子達より貧弱な気がする。


「おっはー!隼人、ひっさしぶりぃv」
「・・・相変わらず朝っぱらからテンション高いな、みづき」
「隼人だって、相変わらずテンション低いよー。新学期始まったんだから気分一新しなきゃ!」


あまりクラスメイトとうち解けていない獄寺だったが、唯一の友人がこのみづきだ。
日本有数の財閥の娘でありながら、さっぱりとした性格で、無駄に干渉してこないところが気に入っていた。

ふと思いつき、みづきの胸に触れてみた。

「ひゃっ?なに?」
そのまま自分の胸に手を当てる獄寺に戸惑いを隠せない。

「どしたの?いきなり」
「みづき、ブラのサイズって何カップ?」
「は?・・えっとCだけど」
いきなりの獄寺の言動に付いていけず、みづきの頭には?マークが飛び交っていた。



あのときあの男はBカップと言ったが、正直なところ獄寺のサイズはAだった。
やはり(当然だが)触った感触は全く違う。

「・・・Cって普通なのか?」
「え?どっちかってと大きい方?ってか、隼人気にしてたの?」
「べ、別にそんなんじゃねぇけどさ」
顔を赤らめて俯く獄寺に、ピンと来る。


「まさか隼人!好きな人出来たの?」
みづきの爆弾発言に回りのクラスメイトもざわついた。
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