思いつくままの妄想小説
□学園ハニー 3
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昼食を取り、沢田の家に出かける。
途中のコンビニでいくつかの菓子と、自分用の牛乳。そして、お茶のペットボトルを2本買った。
ジュースにしようかとも思ったが、好みが分からないため、一番無難なものにしたのだ。
「こんにちわー!」
インターフォンを鳴らし声をかけると、中からツナの母親であろう女性が顔を出してくれた。
「いらっしゃい、山本君ね。ツッ君から聞いてるわ。上がって」
「はい。お邪魔します」
ツナによく似た、おっとりした感じの優しそうな女性。
若く見えるのは童顔だからだろうか?
「ゴメン、まだ来ていないんだ。すぐ来るっていってたからもうすぐだと思うんだけど」
階段を下りながら、すまなそうに言ってくる。
「別にいいぜ?俺今日ヒマだしな」
「とりあえず、始めてようか。少しくらいは自分でもやんなきゃね」
そう言って、一緒に2階へ上がる。
一応、プリントと教科書を広げてみるものの、さっぱりである。
何も進まないまま途方に暮れていると、
「つっくーん、隼人ちゃん来てくれたけどー?」
「すぐ行くよ!」
ようやく救いの天使の登場らしい。
「ちょっと、待ってて」
そう言って、ツナが下に降りていった。