思いつくままの妄想小説

□学園ハニー 3
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獄寺のおかげで課題のプリントはナントカ終わることが出来た。

「あー!!やっと終わった。ありがと獄寺君。助かったよ」
「いえ!お役に立てて光栄です」

満面の笑みを浮かべる彼女はやっぱりとても可愛かった。
ただ、その笑顔は沢田にむけられるばかりで、山本の方へはちっとも向けてくれない。

確かに、これだけ最悪の出会いををしてしまえば、無理からぬコトではあろうが。


「つっくーん!2人ともお夕飯食べてくかしら?」
「だってさ。2人ともどうする?」
「いえ、そんなご迷惑はかけられませんから」
「俺も。オヤジに何も言ってこなかったしな」
「別に構わないのに」

そう言いながらも無理強いはしなかった。
というのも沢田家には騒がしい子供が3人も居て、かえって2人の迷惑になりかねないからだ。


「それじゃ、お邪魔しました」
「ツナ、また明日な」
「うん。二人とも気を付けて帰ってね」
「また何時でも遊びに来てちょうだいね」

沢田の母、奈々に見送られながら山本と獄寺は帰っていった。
「・・・ケンカしなきゃ良いけど」
「ファミリーが一人増えそうだな」

沢田の呟きに被さるように、面白がっているような声が聞こえた。

「リボーン、帰ってたのか?ってか、それどういう意味だよ!!」
「ツナにもいずれ分かるぞ」

小さな赤ん坊は相変わらず表情の読めない顔でニヤリと笑った。
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