思いつくままの妄想小説

□学園ハニー 3
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夏休み前に行われた確認テスト。点数の悪い者には当然のように新学期早々、課題が追加される。

そして、それはいくら野球部で活躍していようとも例外ではなく・・・



「やっぱ、山本も出されたんだ。課題のプリント」
「ははは・・・」

苦笑しながら声をかけてきたのは補習仲間である沢田綱吉。
「ダメツナ」等といわれながら、ココ1番の時は信じられないような力を出す。
山本自身、沢田には一目置いていた。

「なぁ、今日俺、部活ないし一緒に課題片づけねぇ?」
「良いけど、俺達2人でだいじょうぶかなぁ」

"うーん"と思わず首を傾げる。
補習の常連2人では片づくものも片づかないだろう。


「そうだ、俺知り合いに頼んでみるよ」
「ツナ、頼りになりそーな知り合いなんていたんだ」
「うん。キャバッローネの子なんだけど」

その名前にドキッとする。
夏休みに出会った運命の少女(と山本が勝手に思っているだけだが)

もう1度会いたいと思ったが、すでに抜け穴は塞がれていて入ることが出来ない。
あんなに目立つ子なんだから知ってるヤツが居るかも..
とも思ったが変に詮索されるのが嫌で誰かに聞くことも憚られた。


もし、沢田の知り合いがキャバッローネならそこから聞き出すことが出来るかもしれない。

密かにそんな期待を持ちながら、昼食後に沢田の家に行く約束を取り付けた。
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