思いつくままの妄想小説2
□恋の病の直し方
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「はぁ・・・は・・・ぁ・・・」
ようやく離れたところで、必死に酸素を取り込む。
「はやと・・・」
軽いキスをしながらも、武の手は俺の身体をなで回していく。
その触れるだけのくすぐったい触れ方に、物足り無さを感じてしまい、羞恥が煽られる。
「な・・んで、こんなっ・・・ことっ」
「こーすれば、俺の病気直るって」
そんなわけないだろ!!っと怒鳴ってやりたくても、息も絶え絶えの俺にはそんな元気もなくて。
第一、何時の間にこんなコト覚えたんだ?!
次第に下に降りていく武のキスは、確実に俺の感じるところを刺激している。
「ぃやだ!たけ・・・しっ・・も、やめ・・!」
「ごめん。隼人の言うことだけどこれだけは聞けない」
そう言いながら再び自身に絡みつく指に、身体が跳ね上がる。
「隼人の身体って甘いのな」
「なっ・・・に?」
「食べちゃいたいくらい」
尖った犬歯が肌に食い込む。
痛いはずのそれにすら感じてしまう。
武の熱く、長い舌が余すところ無く俺の身体を這い回る。
獣特有の鋭い目に射抜かれて、動くことすら出来ない。
まるで、本当にこのまま食い殺されてしまいそうで・・・
「隼人のココ、可愛いのな」
「!!なっっ」
武が見ているのは、俺の下半身で。
男として、そんなところを可愛いと言われるのは屈辱以外の何者でもない。
「ばかやっ!?あぁ!やだぁっやめ!!」
あろう事か、武の舌は俺の自身にまで絡みついてきた。