思いつくままの妄想小説2

□学園ハニー 8
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4月。
山本達も2年へと進級した。


親友である沢田とも同じクラスになれた。
最近の野球選手の話題の多さからか、新入部員もまずまず。
獄寺との付き合いも順調そのもの。
勉強の方は相変わらずとしても、公私(?)共にこれ以上ないほど充実していた。



そして、新しいチームでの初めての公式戦。
山本は2年になってもエースで4番は変わりなく、投打共に絶好調。
そしてそのまま優勝へと導いた。

本当なら獄寺にも応援に来て貰いたかったのだが、どうしても外せない用事があるとかで泣く泣く諦めた。

『格好いいトコ見せて惚れ直して貰いたかったのに』
それでも優勝したともなれば、お祝いのキスくらい貰えるかも・・・
ダメ元で強請ってみようか。
きっと真っ赤になって照れる彼女は可愛いことだろう。
想像してつい顔が綻んでしまう。


「たーけしっ、何ニヤけてんだぁ?」

いきなり顔を覗き込まれた。

「どーせ、可愛い彼女のことでも考えてたんだろ!?自分だけ幸せになりやがって!」
「モテるヤツはいーよなぁ。しかもキャバッローネのお嬢様!」
「ははっそんなことねーって」
「ちくしょー、俺にも紹介しろ!」

今なら何を言われても許せるだろう。
試合後現地解散となり、各自親に迎えに来て貰ったりして残ったのはいつものメンバー。
小学校の野球少年団から一緒だった5人だった。
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