思いつくままの妄想小説2

□スペース・エンジェル
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「・・・手配書?」
「うん」

正式なモノではないけれど、何人かの名前が羅列されていた。

その中でただ一つ。
写真も、プロフィールも何もない名前だけのモノがあった。


「シルバーフォックス?」
「正体不明、神出鬼没のクラッシャーだ」
「リボーン?何時の間に!?」

それこそ"神出鬼没、正体不明"の代名詞とも言える殺し屋がそこにいた。

「クラッシャー(壊し屋)?」
「分かっているのは宇宙海賊"銀狐"のメンバーだったということだけだ。
ハッキングから破壊活動までその活躍は多岐に渡るな。
コード・ネームとはいえ、チーム名そのもので呼ばれているんだ。かなり重要なポストを担っていたんだろう」
「"だった"ってことは今は違うの?」
「リーダーであるγ自らが血眼で探してるところを見ると抜けたんじゃねぇか?」

面白そうに言う。

「・・・シルバーフォックスか」
俺はそれを見ながら先日拾った少年を思いだしていた。


もしかしてアイツは・・・


しかし、考えていたところで何が起こるわけでもない。

「んじゃ、俺帰るな」
「お疲れさま。気をつけてね」
「油断するなよ」

珍しく小僧が声を掛けてきた。
ひょっとして何か知っているのかも。

そうは思ったが、ツナと小僧に挨拶し、俺は家に帰ることにした。
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