思いつくままの妄想小説2

□やっぱり君が好きっ!
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あの日から、帰りに隼人の家に寄るのが俺の日課になっていた。
ツナによれば、隼人のじーさんだかのお祝いのパーティで呼ばれたらしい。

だったらそれが終われば帰ってくるんだろう・・・多分。
けれど、万が一そのままイタリアに残ってしまったら?

考えたくもない可能性に、俺は慌てて頭を振った。


おみやげにと買った、俺の好きな球団のマスコットキャラのストラップ。
俺のは携帯につけてあって。
以前、隼人がUFOキャッチャーで取ってくれたANGELと一緒に揺れている。


そう言えば、隼人携帯解約してたんだっけ。
俺が取ったSTITCHのストラップ、どうなっているんだろう・・・


そんなことを考えながら隼人のマンションに向かう。
暗証番号を打ち込むと、解除されることに安堵した。

まだ、マンションは解約されていない。
ならば、隼人は必ず帰ってくる!
そう信じて、部屋に向かった。


無人と分かっていながらインターフォンを鳴らす。
一瞬でもいい、顔が見たい。


多分、隼人が最初に連絡するとすればツナの所だろう。
・・・ツナは知らせてくれると言ったけど。

偶然でも、いっそ奇跡でも何でもいい。
隼人に会いたかった。
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