思いつくままの妄想小説2
□やっぱり君が好きっ!
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「よっしゃー!!」
吼える俺に、皆が俺を囲み彼方此方から頭やら背中やらを叩かれる。
「ようやく武、復活だな」
「イイトコ見せろよ!」
「絶対勝とうぜ!」
揉みくちゃにされている俺に
「山本。次の回から、マウンド任せるぞ。行けるか?」
「はいっ!任せて下さい!!」
監督からの言葉に俺は元気良く答えた。
相手のピッチャーには悪いけど、今の俺の敵じゃない。
本当は初球から行きたかったけど、大きく外されてしまって。
しかし、2球目は真ん中高めのストレート。
俺にとっては最も得意なコース。
思い切りバットを振って、場外まで球を運んでやった。
途端に沸き上がる大歓声。
そこから先は、俺達の独壇場。
この回打者一巡の猛攻で一挙に7点を上げ、8.9回は俺が投げて、きっちり3人ずつで終わらせた。
結果、3−15。俺達の圧勝だった。