今日は晴天なり

□恐怖の節分
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「…詳しい内容は」

「お、やる気になってくれましたか?これから私を含めた忍五十人が頭領を襲撃するんで城の敷地内を逃げてください。私たちの肩にはこの赤い紐が結ばれているので、頭領がこれを全部回収すれば頭領の勝ち。頭領にはこの『三日前寝ぼけて沼に落ちて溺れかけました(笑)』と書かれた鉢巻きを額に巻いてもらってそれを取られたら負けで…」

「何故それを知っている!?」


赤面した半蔵が式の説明を遮った。


「隠れて見て爆笑したんで」

「貴様………せめて腕に巻かせてくれ」

「駄目。面白くない」

「…………」

「そんな睨まないでくださいよ。以上が遊戯の内容です。ちなみに、忍たちには頭領の鉢巻き取ったら豪華温泉旅行券(有給)が賞品だって言ってあるんでやる気満々です。嘗めてると怪我しますよ〜」

「相手を攻撃するのは?」

「有りです。頭領はどの武器を使用しても良いですよ。私たちは豆しか使いません」

「…それで俺に勝てるとでも?」


フンッと鼻で笑う半蔵を見て、式が鉄砲の引き金を引いた。

パーンッ!

音と共に半蔵の真横のある柱に穴が開く。


「破壊力は実弾並みなのでご注意を」

「豆の意味がないのでは…」


にっこり笑顔の式に対し、半蔵は顔が引きつっている。


「…俺を殺す気か?」

「滅相もない!頭領ならこのくらい大丈夫!…だったら良いな〜」

「希望!?」

「まあまあ。そんなに心配しないでくださいよ。あッ、鉄砲の他にもマシンガンとかバズーカとかロケットランチャーとか用意してますんで。もちろん破壊力は本物顔負けです」

「時代を無視するな!確実に俺を殺すつもりだろう!!」

「そんなことないんで問答無用ではじめまーす」

「…貴様は鬼か」

「鬼は頭領です。じゃあ始「頭領、城に侵入者が!」

「何!?すぐ行く(助かったー!)」

「誰だよ邪魔しやがって!空気読め!!」


報告に現れた忍(遊戯非参加者)と共に中止になった嬉しさのあまり軽く涙目の半蔵と怒り狂った式が城へと向かう。

三人が城に着くと鍛練場で風魔小太郎が忍を相手に戦っていた。
しかし風魔は頻繁に城に侵入するため、城の者にとっては見慣れた光景らしく、普段と変わらない様子である。家康と忠勝にいたってはのんびり縁側でお茶を飲んでいる。


「ククク、来たか半蔵」

「…風魔」


薄ら笑いを浮かべる風魔。それに対峙する半蔵。
二人の気迫に押され、忍たちが息を飲む。


「よく来てくれた!今日は一日中相手をするから絶対帰るな!!」

「は?」


半蔵の予想外の反応に呆ける風魔。


「半蔵、まさか気が触「風魔小太郎ーー!今日という今日は許さない!喰らえ豆ロケットランチャー!!」式?」


チュドーーーン!!!

式の放ったロケットランチャーが風魔の頬を掠め飛んで行き、地面を深く抉った。



顔を青くする二人の忍



チッ、外したか

よ、用を思い出した。帰る

待て!頼むから帰るな!殺される!!

む、頭領裏切るんですか!?こうなったら二人とも粉々にしてやる。喰らえ豆バズーカー!!

ぎゃーーー!!!

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