今日は晴天なり
□甘い誘惑
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ついこの前まで友達と寒いねなんて会話をしていたはずなのに気付いたら外は灼熱地獄。
こんな日に体育の授業になんかでたら吸血鬼でなくても灰になってしまう。
「…というのがここに来た理由です」
「……せめて頭が痛いとでも言ったらどうだ式」
すこし呆れたように言うこの人?は風魔先生。この学校の養護教諭である。
みるからに怪しい人物のため、どうやって採用されたのかは学校の七不思議のひとつになっている。
「風魔先生に仮病はきかないってクラスの男子が言ってるのを聞いたんですよ。だったら無駄な演技しないで素直にさぼりです☆って言ったほうがいいじゃないですか」
そういいながらふかふかのソファーに座る。
これホントに学校の備品なのかなぁ。
「クク…まあ良い…」
おっ、思ったよりも簡単にさぼらせてくれたな…って
「なんで隣に座ってるんですか…?」
「気にするな」
「いやいや気にしますって、というか太ももに手を置かないでください。教育委員会に訴えますよ?」
太ももの上の風魔先生の手をおもいっきりひっぱたいてやった。
「つれぬな…恥ずかしがる仲ではあるまい…」
「言ってる意味がわかりません。誰かに聞かれたら勘違いされそうなこと言わないでください…っていってる隙に肩に腕を回すなっ!!」
なんなんだこのセクハラ教師は!よくいままで訴えられなかったな!
「安心しろ…我がこうするのはうぬだけだ」
「なにをどう安心すりゃあいいんですか…」
ここにいたら身を危険にさらすことになる。
はぁ〜と大きくため息をついて立ち上がった。が