今日は晴天なり

□探し物
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「頭領〜。いますか〜?」


そろ〜っと襖をあけて部屋の中を見回す。


「ふふふ…いませんよね〜」


ちゃんと確認してからここに来たから当然なんだけどね!


「さーて、どこにあるかな〜。ここかな〜」


そういいながら棚の中から天井裏までガサゴソとかきまわす。するとあ〜ら不思議、あんなにきれいに整頓された部屋が嵐が通り過ぎたような惨状に早変わり。



「おっかしいな〜。絶対ここだと思ったのに……あっ、お饅頭発見!食べちゃお〜っと。モグモグ…にしても何処に隠したんだよ…まあ、ないものはしゃあない。さっさと逃げないと頭領のゲンコツが頭に降ってくるよ」


その前に、と同僚の辰吉からパクッた手ぬぐいをさりげなーく落としておく。


ゆるせ辰吉、恨むなら私から簪を奪った頭領を恨め。半泣きで頭領から逃げる姿が目に浮かぶ(笑)

ちゃんと襖を閉めて証拠は残さないようにして…と。



「それじゃあ、お邪魔しまし「なにをしている」うおぁぁあああ!!」


突然の背後からの声に式は大絶叫する。


「うるさい…」


半蔵は耳を塞ぎながら式を睨んだ。

おお、怖っ。


「うえええ;とと頭領!なんでここにいるんですか!?会議は!?」

「早めに終わった…。式、お前はここで何をしている」


かるーく出ている殺気にビビりまくるが、ここで負けたら間違いなくゲンコツを喰らうことになる。

ガンバレ自分!
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