今日は晴天なり

□秘密の日記
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○月×日 (晴)

本日、任務が終わった。

内容は簡単なものだったが、また風魔が邪魔をしてきた…いつか殺す

式に怪我はなかったようだ。あいつは少々ぬけているくせに、ちょろちょろ動きまわるため心臓に悪い。

任務後、いつものように式を見つめていたら不覚にも視線に気付かれてしまった。
普段はぼけーっとしているくせに…

「どうしたんですか?」と聞いてくるので適当に誤魔化すと、首を傾げながら俺を見てきた。
あまりの可愛さに襲いたくなった。必死に我慢した俺は偉いと思う。

式は俺のことをどう思っているのだろうか…
絶対に俺のものにするが、そのために式の俺に対する好感度を上げておかねばならぬ。

とりあえず、式は菓子が好きだから少しずつ餌付…ではなく菓子を贈るとしよう。



○月△日 (曇)

主がまた隠れて団子と饅頭を食べていた。

このままでは、狸ではなく豚と呼ばれるようになる日は遠くない。

忠勝に知らせたら「殿ぉぉぉぉ!!」と叫びながら走っていった。相変わらずうるさ…熱い男だ。

その後、主が忠勝に説教されているのを見掛けた。
…これも主がため

式に菓子を渡しに行ったが留守だった。間の悪いやつだ。
仕方ないので、手紙を添えて座卓の上に置いておいた。



○月◇日 (晴)

式に会ったが菓子のことは何も言ってこなかった。

別に礼を言って欲しいわけではないが、何か言うべきだろう?
なのにいつもと変わらぬ反応だったので少しイラついたため、頬を思いきり引っ張ってやった。
涙目でやめてくれと言う式を見て顔がにやけそうになった。

こうなったら反応があるまで昨日のように直接渡さずに置いてやろう。



△月×日 (雨)

最初に式の部屋に菓子を置いてから二週間がたった。

反応は無い。

何故だ?
しかし俺から聞くわけにはいかぬ…

もしかして体調が悪いのか?
最近顔色が悪いうえ、元気もない。
またあの混沌馬鹿に付き纏われているのかもしれぬな……彼奴は早く滅するべきだ。

先週、試しに藁人形で呪ってみたが、効果は無いらしくピンピンしていた。
やはり呪いに効果はないのか。まあ、何かの拍子に死んでくれたらいいので、次は布人形の呪いとやらを試してみるか…
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