今日は晴天なり

□入れ替わり珍騒動!半蔵編
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「何これ?」


任務もなく、久しぶりに買い物へ行き部屋に戻ると部屋のど真ん中に本が置いてあった。


「こんなとこに本を放置した覚えはないけどなぁ。もしかして頭領の?」


なんで私の部屋に置いてあるんだろ?頭領のなら汚すとまずいし…

そう思いながら本を持ち上げる。


「『猿でもできる超危険一部手抜き魔術集』?途中字が薄くて読めないな。魔術って…頭領ついに風魔殿からの嫌がらせにキレてこんなものにまで手を……」


なんか泣けてくるなぁ…
あ、でもこれ見たってバレたらやばいかも。目撃者は滅す…とか言われたら……


「いやいや、私の部屋に置き忘れる頭領が悪いんじゃん。頭領まだ城から帰らないだろうし…ちょっとだけ読んじゃおうかな」


ちょっとだけちょっとだけ…


「なになに?『恋する乙女&乙男必見!気になるあの人を虜にする術。まず好きな相手の髪を手にいれます。次に相手の髪と自分の髪を結んでぬいぐるみの中に入れ、気になる人に贈りましょう。長くても三ヶ月以内に相手はあなたの虜に!』……頭領がこれを?ま、まさかねぇ;」


夜中にコソコソと髪を結んでぬいぐるみを縫う頭領……想像しただけで鳥肌が;

というか頭領好きな人いるのかなぁ…?私と、くく口付け//とかしたけどあれは寝惚けてだし……
それに頭領がぬいぐるみねぇ…似合わない!頭領が贈り物するとしても手裏剣とか煙玉とか…いやいや、それ武器だし。うーん、簪とかかな?兎に角ぬいぐるみは無い!……あっ

あることを思い出して、棚の上を見ると猫のぬいぐるみがこっちを向いている。

そういえば、あれ頭領に貰ったんだった;“さんたくろおす”のお返しにって……まさかあれに髪が?でも確かめるには裂かないといけないしなぁ
もし入ってたら嬉しいけど//


「きっとこれじゃなくてべつの魔術を…『一度彼奴に恥を掻かせてやりたい。恨みたっぷりな貴方にオススメ!呪術・さらば頭髪永遠に』うわ〜、陰湿〜;でも前頭領が『あの目障りな赤毛…いつか……』とかぶつぶつ言ってたな。多分これだ。可哀想に風魔殿。今の超☆長髪が近い未来ツルツルに……ッ、あ―はっはっはっは!そ、想像したら腹が!!」


ゼエ…ゼエ…笑いすぎた。腹痛い…

この本面白いな。他になんか……


「ん?この頁に栞が…『動物の言葉がわかるようになる呪文』良いな、これやってみよう!くーたー!!」


外に向かって大声を出すとくーたがやってきた。

…気のせいかな?口の周りがうっすら赤いような……おやつを捕まえて食べたのかな;?
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