黒子のバスケ
□愛って何だよ。
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好きな人は誰かと聞かれて、咄嗟に思い浮かぶのは大人しい幼馴染みの顔。
いつも自分の後ろをついて回っていた彼は、今では青峰に説教なんぞをするようになったが、それでも、青峰にとっては唯一無二の存在であったのだ。
そう、彼が―――黒子が、青峰から離れていくまでは。
中学最後の全国大会後、姿を消した彼が誠凜高校という無名校に入学したのを知ったのは、青峰も既に桐皇学園に入学した後だった。
例え入学を決めていなくともそんな無名校に進学する気はさらさらなかったが、それでも納得いくはずがなかった。
相談くらいしてくれてもよかったのではないか、と。
チームメイトだったんだろう?
幼馴染みだったんだろう?
パートナーだったんだろう?
―――恋人、だったんだろう…?
オレが想うように、お前もオレのことを想ってくれていたんじゃないのか?
そんな狂おしいほどの思いを抱きながらも、逢いに行くことはできなかった。
あれほどにわかりやすい拒絶をされて、逢いに行くなんて青峰にはできなかったのだ。
けれど知ってしまった。
パートナーの存在を。
その瞬間の激しい情動を忘れはしない。
―――潰してやる。
「お前の光は、淡すぎる」
黒子の才能を発揮しきれない位の半端な実力で、彼の隣に立つことなんて許さない。許されていいはずがない。
それでも黒子のパートナーだとそう言い張るのなら、
潰してやるよ。
完膚なきまでに叩き潰して、
二度と黒子からのパスを受け取ることなんてないように。
そうすれば、テツはオレの元に戻って来る。
哀れな天才は、才能なんて求めちゃいない。
彼が求めるのは、たったひとり愛しくて、大切で、
憎い存在。
『好きだなんて云えないから、代わりに憎いと繰り返す。』
『君はなんて―――酷い人。』
あとがき――――――――――
わかりにくい。ええもうわかりにくい。
そして地味な捏造設定。幼馴染みなんかじゃないはず。
最後の二、三行は一応黒子の台詞です。
うーん…青黒って難しい…。