フィディオ・アルデナ
□喜怒哀楽
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私には感情がない。
いや、乏しいと言った方が適切かもしれない。
昔から屋敷から出たことはなく、
回りの世話はメイドや執事のセバスチャンがやってくれた。
それに、両親からは常に<英国紳士>を要求されていたからだろうか。
いつからか微笑むことすら少なくなった気がする。
その時だった、私があいつに出会ったのは。
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