吹雪士郎
□夏バテ
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*アツヤ、普通にいます。
「はぁ…は……はあ」
――トントン…ガチャ。
「士郎。
替えの冷えピタ持ってきたぞ。
熱、大丈夫か。」
「アツ…ヤ。
…欲し……ほしい…よぉ……」
「はぁ!?おま…何言ってッッ///
士郎、病人なんだぞ!!??////」
真っ赤になった顔、虚ろな目、荒い呼吸、
それに「欲しい」
これに答えられなきゃ男じゃ――
「氷……氷が欲し…いのぉ!!」
あぁ…氷のことか。
「アツヤ…早く……
氷……
10tくらい…」
「そんなに持ってこれるわけないでしょうが!!!」
「吹雪ー迎えに――じゃなかった。
お見舞いに来たぞ。」
「おいこら円堂、士郎をどこに持っていく気だ。」
「吹雪くん。
迎えに来たよ☆
一緒に行こうじゃ―――ぐはぁぁ!!」
「はぁ……あつ…や??
いま…の…??」
「あ〜何でもねぇ。」
「家で…エタブリッけほけほ……打っちゃダメ…だよ。」
「あ。そっちね。」
「アツヤくん。
君、仮にも客人に…」
「はぁ…はぁ…はれぇ?
あふろ…でぃく……ん??」
「俺もいるぜ!!」
「帰国ついでにな。」
「南雲に…凉野も!!
みんな元気だったか?」
「あぁ!!」
「この通り。」
「はぁ…か…はぁ……」
「おいおい、吹雪大丈夫なのか――」
パシンッッ!!
「あーあ。嫌われたぁ。」
「これは完全に嫌われたな。」
「なぜに!!つうか何もしてねぇ。」
「はぁ…はぁ…南雲……
帰って…はぁはぁ…
暑い」
「あ。」
「南雲、火属性だもんねぇ。」
「それと……君も。」
「え。」
「凉野くんとアツヤ以外出てって!!!」
バタン!!
「閉め出されたな。」
「吹雪ー!!お大事になぁーー!!!」
ドアに向かって声をかけてみる。
「士郎がありがとってー!!」
アツヤからの声が帰ってきた。
吹雪はもぅ大声を出す気力もないらしい。
「おい、ふぶ――
「南雲は早くここから立ち去れと」
俺だけひどくね!?」
「しょうがない。火だもんなぁ。」
「しょうがないよ。暑苦しいんだもん。」
カッチーン
「こら。アフロディ、てめぇふざけてんのか。」
「神にそんな口聞くとは…」
「うるせぇよ自称神が!!」
ぶちっ
「ふふ…君とは一度勝負したいと思っていたんだよ。」
「あぁ、望むところd――
「喧嘩はダメだぞ!!
メガトンヘッド!!」
ぶおぉ!!!
一方中では。
ヒュー
「吹雪くん。涼しい?」
「はぁ…うん…。
ありがとう凉野くん。」
「アイスあるけどいる??」
「わぁ…ありがと。
ごぼごぼ…はぁ……あとで食べるね。」
「(氷山にオーロラ、それに冷気が見える…;)」
……(゚ω゚;)…………ちゃんちゃん♪