吹雪士郎

□吹雪士郎くんの黒歴史★
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アツヤ生存


兄貴がいない。

いつもなら誰より早くユニフォーム着替えてグラウンドに出てるはずなのに…。

染「おい。お前の兄貴はどうした?」

ア「知らねぇ。教室に行ったらもういなかったんだよ。」

イラついてる…。
染岡だけじゃない。部全体がなんだか異様な雰囲気だ。

それも仕方ない。
俺の兄貴…吹雪士郎はその可愛らしい容姿も、天然な性格もありサッカー部の間ではアイドル的存在だ。
多分この部内で兄貴の事を嫌ってる奴なんか1人も居ねぇ。

そんな奴が行方不明になっている。
多少大げさかも知れないが心配しない方がおかしい。


ん?ブラコンだと?いい度胸だ。
後で体育館裏集合な。



にしても…本当兄貴は何してんだよ。



円「あ!!吹雪だ。
お〜い!遅いぞ〜!!」

「「「ッ!」」」


一気に兄貴に目を向けると…

「……?」

そこには兄貴がいるんだが…。



吹「ごめん〜。ちょっと遅れちゃったね。」













…おかしい。






なんというかオーラというか…

なんだ、そんな感じのやつだ。





―――分かった。目の色が違うんだ。

いつもは灰色がかったターコイズブルーだけど、今はもっと暗くて冷たい色をしてる…


円「そういえば吹雪。
何で遅れたんだよ〜!!」


吹「ん〜。」

顎に指を置く仕草は可愛いんだが
その冷めた目は……

吹「要らないゴミ虫退治かなぁ〜。」

ピキ…
やっちまった…。
皆が固まった。意味が分かったようだ。


一部を除いて。


円「そっかぁ!!虫退治か。
この頃多いもんな。」

吹「うん…。
本当はもう少し早くカタすはずだったんだけど。」


兄貴…それは虫じゃないだろ。
カタすって…。
気付かない円堂もどうなんだ。

立「あ〜。
俺もこの前部屋に虫が現れて大変でしたよ。」















おい。
誰かこの鈍感キーパーズと俺の兄貴を何とかしてくれ!!
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