ロイリザ短編

□Sweetie
2ページ/5ページ

「ロイ!」
 いち早くいつものベンチにたどり着いたリザは、手招きをして私を呼ぶ。その無垢な笑顔がとても愛おしい。
 人気の少ない所にあるこのベンチ。
 リザの左に腰掛ける。見つめる瞳に胸の鼓動が高鳴る。
「どうかした、ロイ?変な顔して」
「いや、何でもない。君があまりにも楽しそうだから…」
「だって、久し振りじゃない」
 はにかんだ可愛い頬に、更に上気してくる。…いかん。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ