ロイリザ短編

□シアワセの波
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「キャッ!・・・マスタングさん?起きちゃいました?」
「結婚したのに君はまだ私をファミリーネームで呼ぶのかい?」
「ごめんなさい、つい…」
 苦笑する私に、申し訳なさそうに謝るリザ。無理もない、10年以上そう呼んできたのだから。
「ちゃんと呼んで?」
「ロイ・・・・・・・さん。」
 耳まで真っ赤になった彼女が小声で言う姿は、可愛すぎてついいじめたくなる。
「ロイ"さん"?いけないな、さん付けは」
 わざと耳に息がかかるように囁く。
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