09/25の日記

21:23
増田夫婦
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「おはよう」
「おはようございます、大佐」
男だらけの執務室に入る。先月まで一人女性がいたが、今はいない。私の、いや私達の家で出産を控えて産休を取っている。
「そろそろ生まれるんスよね?」
「もう名前は決まりましたか?」
「男の子でしたっけ?女の子でしたっけ?」
矢継ぎ早に質問してくる部下達に苦笑しながら答える。
「まだ分からん。名前も生まれてからつけると言うことにして…」
私が言い終わらないうちに、全員が口を揃えて言う。
「大佐、くれぐれも中尉だけでつけさせたらだめですよ」
…言われなくても分かっている。

家に帰ると、リザがお腹を優しく撫でながら囁いていた。
ほほえましく思いながら近づいてみるとーーー
「元気に生まれてくるのよ、レッドバロン。待ってるからね、レッドリボン」
………レ、レッドバロン!?レッドリボン!?あのー、ちょっと、リザさん!?ていうかどこからそんな名前を思い付くんだ君は!?
「あらお帰りなさい。帰ったなら話しかけてくれたらいいのに」
「リ、リザちゃん?レッドバロンって?レッドリボンって?」
「せっかく話しかけるならと、仮の名前をつけてみたんです。男の子か女の子か分からないから、両方呼んでるんですけど」
何だか一気に疲れが…
「由来は?どこからそんなおかし…いやオリジナリティ溢れる名前が!?」
キョトンとした顔で見つめられる。その姿は可愛いが、可愛いが!私達の子供の名前が!いかん、あまりの衝撃に目の前が真っ暗に…



ーーーガバッ!
「夢か…」
身体中嫌な汗をかいていた。しかし、すごい名前だったな…リザならあれくらい突飛な名前をつけてもおかしくない…
ため息をついて、ふっと笑う。
夢の中の一時ではあったが、リザと夫婦でいられたこと。それがとても幸せだった。
「さて。気持ちを切り替えて出勤するか。」



「おはよう」
「おはようございます、大佐」
リザが迎える現実の執務室。いつも通りの朝、いつも通りの一日が始まる。



☆コメント☆
[増田リザ] 09-25 21:32 削除
ええと、リザたんが名付けた(事になっている)名前の話ですが(爆)
ネーミングセンスのないリザたんがどうつけるかなと考えた結果ああなりました。
黒柴犬にブラックハヤテ号とつけていたので、そこから見た目の色とその者に対するイメージでつけそうだなと考え、
赤ちゃん=赤=レッド
男の子のバロンは男爵(バロン)から思い付き、合体させてレッドバロン、女の子と言えばリボンと考える残念な私はレッドにそれを合体させてレッドリボン。となりました。

実際に増田夫婦に子どもできたらどんな名前つけるのかしら二人は(^p^)

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