兎文庫
□捨て兎物語
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「あ〜!?
キミ今キノコっつったぁ?ねぇ言ったよねぇ?言ったでしょ?絶対ゆったぁ!!」
喚くだけ喚いて泣き出した。
「キノコぢゃないもん!きにょこにはきにょこってゆう素敵な名前があるもん!キミ猪木のおんぢんに失恋すぎー!!」
『いや、猪木ってι
それをいうなら命の恩人ぢゃないの?ってゆうか、失恋すぎーって何だよ?失礼ならわかるけどι』
なんとなくツッコミを入れてみた。
「あー!
いいね!のりいいね!
わーいvV」
やかましいキノコだなぁ。と思ってハッとする。
『…は?ちょっと待って。命の恩人って…』
「うん。きにょこが助けたのーvV」
『はぃ?』
真面目に訳がわからなくなって聞き返してしまった。
「あのね、僕、やだけキノコのきにょこってゆうの!
そんで、きにょこたち“やだけキノコ族”は代々、人のやる気を奪うそぞろ神(奥の細道より〜人の気をそらせる神様〜)として、山に奉られてたの♪それでぇ…」