紫陽花と向日葵 U
□第四十話 「the end of an angel dream, by pachelbel 〜Kanon〜」
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ードンッ!!ー
鈍い音がして
シンジの体が震えた
次の瞬間、
右胸を激痛が
襲っていた
「…ぐ、ぐあぁぁぁっ!!!!」
六号機の口から
槍のように尖った
触手が伸びていて
それが初号機の
右胸に突き刺さった
「…碇司令!!このままではシンジ君が!!」
ミサトは青ざめ、
叫び声をあげた
「…………この一件に関して…私はシンジに一任する……」
「…司令……」
「…初号機が活動停止した時が、我々の引き際だ」
ゲンドウの瞳には
一片の迷いも
無かった
その姿は
息子を信頼する父、
そのものだった
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(……たのむ……殺してくれ……)
セイヤもまた一人
自分と戦っていた
(俺は…アイツ等を傷つける為に堕天使になった訳じゃない…)
(………シンジ…!!)
ードクンッ!!ー
(グッ…!!頭が……!!頭が………痛い……!!!!)
セイヤはそして
気を失った
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